2012年10月7日日曜日

2012年土浦花火大会を終えて

2012年土浦市花火大会会場付近にて@Photo by ibukijohn.

2012年10月6日
午後2時半あたりから大量の雨が降った。

友人たちは「集中豪雨だ」などと言っていたが、ぼくはただの通り雨だと思っていた。

我々はその時、上野から北に伸びる常磐線を水戸に向かって一時間ばかり揺られ、
ちょうど土浦駅に着いたところだった。
(土浦駅ホームから見える、無機質なブロックのように積まれた
コンテナに書いてある文字が“JRF”なのか“JRP”なのか判読出来ないほどだった)


「なんて日だ!」


友人は天に向かって叫んだ。

ぼくは虎視眈々と雲の切れ間を見つめて、ホームで煙草を吹かしながら
土浦市の公式HPに「本日雨天でも決行します」という赤字を左目で流し読んだ。


結果はご存知の通り(ぼくの念が通じたのか)奇跡的に土浦市近辺は晴れ、虹が出た。

それも見事な虹だった。

秋の空という広大なキャンパスに、先に色彩を添えたのは花火ではなく虹だった。


その後シャトルバスの見事なピストン活動と、
人海戦術的JR社員および警察官の指示により、
我々はなんなく会場に滑り込み、
短く刈り込まれ雨で光るボーボー草の上にブルーシートを重ね、
観覧する位置を確保した。

土浦の花火が美しかったのはここに書くまでもないことで、
比較的空気の流れもよく、寒すぎもせず(また暑すぎもせず)、
ぼくはキリンビールでのどを潤し、熱々の広島焼きを食べ、
頂いたバランタイン(ウィスキー)でしめた。


実は、広島焼きを買うために並んでいる時、ぼくは一人だった。

その広島焼きの屋台は40才くらいのいそいそと働いている兄ちゃんが
たったの一人で切り盛りしていて、30人ほどの列が出来ていた。
(あるいはあまりにも美味くて、リピーターがついているのかもしれない。

ぼくの後ろにはギャルとギャル男がいちゃついていて、
前には明らかに太り過ぎの10代の女性(しかもこの女性は先に書いたシャトルバスを降りて、すぐにすれ違った女性だったので記憶にあった)と、
真面目そうなその彼氏風の男が、なんだか楽しげにぺちゃくちゃとおしゃべりしていた。

そんな二組の間にサンドイッチ状態にされたぼくは、
なんだかひどく寂しくなってしまった。
その時のぼくを誰かが見ていたら、きっと少しばかし同情してくれたに違いない。

さてさてやっとこさ帰宅もしたし、飲み直すとするか。





〜番外編〜

同情人「そんなに落ち込まんときいや」

ぼく 「 …」

同情人「顔色悪いぞ、あんた。大丈夫か。
    でも一人じゃないねんからもんだいないて〜」

ぼく 「ええ、それは分かってはいるんだけどね」

同情人「まずはこいつをきゅーっと飲んでみい」

(手渡されたコップに入った何らかの液体を迷わず飲むぼく)

ぼく 「うわぁ、な、なんですかこれは」

同情人「カーッとなるやろ、答えはあなたの胸にあんねんで。ほなっ」

(逃げるように去って行く同情人。改め変質者)

ぼく 「あー、なんなんだあいつは。気持ち悪いやつだったな。
    しかしあいつのおかげで遠い昔に書いたあの詩を思い出したや」



【Hantamaの頭の中は】より、
 詩「答えはあなたの胸にある」をどうぞ。http://johnyorizo.exblog.jp/485694/

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